2.利息のカラクリ1

任意整理は夜中に低価格で引越ししたいくらいお金に困って、任意整理で借金を整理したいと考える本人ではなく、代理人が行います。代理人が債務者当人に代わって債権者との交渉に当たることになります。ここで言う代理人は司法書士或いは弁護士です。従って多額の債務に苦しんで、任意整理によって借金を整理したいと考える場合は、まずは司法書士或いは弁護士を訪ねることになります。最近は主に借金問題を専門に扱う司法書士事務所、及び弁護士事務所もたくさんあります。こうした事務所には任意整理に関する経験、ノウハウ、情報が豊富にあります。ですのでこうした事務所を訪ねてみることが、任意整理の第一歩であり、簡単な方法だとも言えます。
ここでは皆さんに任意整理のことを知ってもらうべく、借金問題を専門に扱うある司法書士事務所での業務の例を紹介します。任意整理に関して事務所に相談に来る人の中には、既に自分で何らかの動作を起こしている人もいます。ですが往々にしてそれが上手くいかずに、その結果司法書士事務所等へ相談に来る人も少なくありません。そういった人達の中でよくある失敗例が「以前に債権者に相談したら、月々の返済額を下げてくれた」等といった話です。借金を抱えている場合、その多くは毎月の返済額が小さくなく、従って月々の返済額が下がれば、非常に楽になったような錯覚を起こします。ですが債権者が月々の返済額の値下げに応じてくれたところで、果たしてそんなうまい話があるのでしょうか。こういったケースの場合、往々にして逆に負担が増えている場合が多いのです。どうしてそういったことになるのでしょうか。ここでは一見毎月の返済額が安くなりつつも、実は負担が増えているという、そうしたカラクリの謎を見ていくことにしましょう。
例えば50万円の金額を24%の利息で借りているとします。とすれば1年間借りた場合は、利息は12万円になります。利息が12万円ということは、これを単純に月々で計算すると、月々利息だけで1万円の支払いが必要ということになります。通常のケースなら利息と元金を合わせて最低1万5千円程度の支払いをしているはずです。こうした状況の下で債権者がこの返済に関して「それでは月々の返済額を1万円に引き下げましょう。」と言ってくれたとします。それだと確かに返済額を下げてもらうことができました。1万5千円から1万円まで下げてもらうことは、割合としては決して小さくありません。ですがそれはそれで、これでは一体いつになったら借金の完済ができるのでしょうか。
結局のところ、ただ月々の返済額を下げただけでは完済までの期間がさらに延びるだけです。そうなれば当然ながらその分利息を長く支払うことになります。それだと債権者にとっても悪い話ではないので、毎月の返済額を下げると言う相談には債権者も比較的簡単に応じてくれるかもしれません。ですが結局借金自体は少しも減っていないことになります。このことに私達はまずは留意しなければなりません。